事例1《医療機関の紹介》
相談内容1.数日前に歯の詰め物がとれたため、近所で英語・ロシア語・ウクライナ語の通じる歯科医院を紹介して欲しい。(10代男性)
解決するための情報〇 該当地域の歯科医師会へ問い合わせ
歯科医師会HP上に、各歯科医院の外国語対応有無の表が掲載されていたが、実際に歯科医院へ問い合わせると対応できないとの返事が多い。
歯科医師会へ電話相談したところ、歯科医師会から各医院へ問い合わせてくださり、対応可能な歯科医院をいくつか紹介いただいた。

〇 該当地域の保健センターへ問い合わせ
外国語の通じる歯科医院は把握していないとのこと。以下の支援情報を教えていただいた。
<東京都多言語共生ポータルサイト>
平日10時~16時まで電話相談が可能

相談者には、英語の通じる歯科医院2か所のHP、電話番号、Googleマップでの位置情報、歯科医院外観の画像を提供。また、診療に際して保険等の細かい話になった際には、ポータルサイト記載の電話相談ができることをお伝えした。
事例2《医療機関の紹介》
相談内容1.現在暮らしている地域の産婦人科クリニックに通院中。転勤に伴い紹介状を作成してもらった。(20代女性)
2.紹介先の産婦人科にて英語の通じる女性医師に診察してもらいたい。
解決するための情報〇 紹介先病院施設へ問い合わせ
該当施設のHP、外来担当表にて産科外来担当医師を確認。病診連携室(施設により名称が異なる)へ電話にて紹介状があること、英語の通じる女性医師の診察希望であることを伝え、外来枠を予約。
事例3《医療機関の紹介》
相談内容1.不定期な腹痛が続くため受診先を教えて欲しい(20代女性)
解決するための情報〇 英語の通じる医療機関を紹介
症状から消化器内科を紹介。虫垂炎による痛みと診断され内服治療が行われた。

〇その後の経過
同様の痛みを1~2カ月に1回自覚され、再度相談あり。基本的には抗生物質による内服加療が行われるが、頻繁に繰り返す場合は外科手術も必要となる場合があることを説明。消化器外科を紹介。手術の方針となった。
事例4《医療機関の紹介》
相談内容1.下血したため受診先を教えて欲しい(20代男性)
解決するための情報〇 英語の通じる医療機関を紹介
下血(消化管からの出血)であることから消化器科を紹介。内痔核による出血と診断された。

〇その後の経過
内痔核以外の原因を除外するために、下部消化管内視鏡検査を実施。検査を実施した医師からの結果説明時に内容が理解できず、問い合わせの電話あり。結果の内容や処方された薬の使用方法を確認し、本人へ説明した。
事例5《医療機関の紹介》
相談内容1.血液検査で異常を指摘されたため受診先を教えて欲しい。(20代男性)
解決するための情報〇 英語の通じる医療機関へ同行(検査値の特殊性からスタッフが受診に同行)
血液の凝固系(血の止まりやすさ)に関する異常を指摘されており、血液内科を受診。追加で血液検査を行い、原因疾患が特定された。