CST研修環境の大幅な改善

私たちのNPO法人は、医学教育の発展に寄与するCadaver Surgical Training(CST)事業を支援しています。本年度、浜松医科大学の講義実習棟において、医学生や外科系医師の技術向上を目的とした重要な研修が行われました。

令和6年前期の研修では、整形外科、乳腺外科、形成外科の専門医の先生方が、献体を活用した実践的な外科手術トレーニングを実施しました。これまで、医学生の解剖実習が行われない冬期間のみに限定されていたCST事業でしたが、今年度から新たに整備されたCST室の運用により、年間を通じて研修が可能となりました。

新しいCST室の設置により、研究環境は飛躍的に改善されました。特に注目すべきは、隣接する実習室で解剖実習を行っている医学生がCSTを見学できるようになった点です。実際、CSTの見学希望を生徒に問いかけたところ、約100名の全員が興味を示し手を挙げました。

外科系診療科を志望するか否かに関わらず、2年生のうちから実際の手術現場に近い環境を見学し、臨床の医師から直接解剖学的な講義を受けられることは、大変貴重な教育機会となっています。この経験は、将来の医療を担う学生たちの視野を広げ、医学への理解を深める重要な取り組みであると考えられます。

これからも、医学の発展と次世代の医療人材育成に向けて、全力でサポートを続けてまいります。